D.Gray-manのクロウリーファンブログです。雑誌の感想などを書いています。(ネタバレは発売日以降)

カテゴリ: Dグレ以外の事  2009/07/25(土)
物語を描く人は、かなり大雑把に分けると
主に脳で考えて描く「理屈系」寄りと
主に心でひらめいて描く「感覚系」寄り、の2つのタイプがあると思う。


■理屈系の特徴        ■感覚系の特徴

・絵や文の資料を集めてよく見る    ・資料を集める事もあるがあまり見ない
・資料を見ながらその通りに描く     ・資料よりオリジナルなデザインで描きたい
・設定か資料が無いと描けない     ・元々資料無くても平気
・描く必要があるから描く         ・なんとなく描きたいので描く
・設定に沿った絵を描く          ・設定に合わなくても好みに合う方がいい
・絵柄は意図的に変える         ・何を描いても自分風の絵になる

・絵は発信より受信が好き        ・人の絵を見るより自分が落書きする方が楽しい
・主に他人の絵から学ぶ         ・主に自分で試行錯誤しながら学ぶ
・人の話を聴くのが好き          ・自分の話を聴いてもらうのが好き
・感想・批評・批判が得意         ・面白かったのに上手く文章で表現できない
・正直言って絵を描くのが大変      ・なんにも考えずに落書きしてるのが楽しい
・ダブルパロや台詞差し替え漫画は好き ・そんなものより新作描きたい

・絵も文も引用好き             ・どこになんて書いてあったか思い出せない
・二次創作は基本的には原作沿い派  ・パラレルやオリジナル設定で好きに描きたい
・全体的に何となく硬い           ・いい感じに力が抜けている
・物語は最後まで頭で考えてから描く  ・物語はまず描いてから話の続きを考える
・詰め込みすぎて分かりにくい       ・なんとなくで全体が理解できる 
・細部にやたらこだわりが見える     ・細部の辻褄が合わない



絶対にこう、という訳ではなくて
理屈:感覚で7:3の人や4:6など、色んな人がいる。
そしてこれは、ある程度以上ものを描いた(書いた)経験がないと判別しにくい。


「今ウケてるお笑いのソフト買えるだけ買ってくる 必要経費な
 笑いも勉強すれば作れるはず
 犯罪心理学もいいけど今はそっちかも 高浜さんありがとう」
「笑いも勉強して作るってシュージンらしーな」

  (ジャンプ30号「バクマン。」42ページより引用)

このシュージンの行動は、理屈寄りの人間にとっては普通だろう。
数多くのサンプルから法則性を読み取るのは理屈系のお家芸だ。

バクマンで言うと、サイコーとシュージンが理屈寄りのタイプで
新妻エイジと平丸が典型的な感覚寄りのタイプ。


10:0の理屈寄りは、基本的には創作者というより批評家だ。
自分がオリジナルな漫画を描くより、他人の描いたものに対してああだこうだと言う方が得意な編集者タイプ。
創作より作品をいかに売り込むか等の広報、企画、外交、根回しの方が上手い。


作品のクオリティを上げる為に、完全理屈寄りの人にとっては
「見たものを正しく描く能力→観察力、他をノイズ無しに正確に理解する事」
が重要なのに対して、完全感覚寄りの人にとっては
「いかにオリジナリティを出すか→想像力、他と被らない優れたアイデア」

が重要だったりする。


「考察サイト」の場合は10:0で理屈系の方が良いだろう。
「このキャラが大好き」「あのキャラは大嫌い」などの私情は完全に無くして、ただひたすら正確に事実のみを追う方がクオリティの高い考察記事を書ける。
そして、「新聞」や「批評サイト」も私情はできるだけ入らない方が「情報中継点」としての精度が高くなる。
私情や私欲で情報に嘘を混ぜるのはその質を下げる事とイコールだ。

対して、漫画や小説などの一次創作はオリジナリティが最重要視される事が多い。
それは、そういう創作物における価値は「情報中継点」ではなく
「情報発信点」な部分にあるからではないかと思う。
参考にしたものがあっても、それを「情報発信点」として売りに出すのなら
その痕跡はできるだけ自分の中で消化して作り変えた方がいい。


そして、二次創作において大事なのは
この二つの能力をバランス良く併せ持つ事ではないかと思う。
原作に合わせる事しか考えていなければ、それはただの原作劣化コピーだし
設定に沿う事を全く考えなければ、それはただのオリジナル漫画だからだ。



まあそんな事を偉そうに書いている私は完全に理屈寄りです。すみません。
バランス良くやんないとなぁと頭では分かっているんだ…!!実行伴ってないけど!!

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