D.Gray-manのクロウリーファンブログです。雑誌の感想などを書いています。(ネタバレは発売日以降)

カテゴリ: 細かい部分の予想  2008/09/23(火)
「Gothic」のカルラ様が、マテールのララと自我について
大変興味深い考察を書いてくださいました…!

マテールの亡霊、ララの”自我”
以下、引用欄のものは上記リンク先からの引用です。

AKUMAの自我が生まれるにはレベル1のあいだの時間が必要なように、ララという自我には何百年という時間が必要だったのでしょう。

イノセンスを動力に動く人形には、いつの間にか“人間のために歌いたい”という自我がありました。
街に人がいたころに、歌うことで喜ばれて、人間の心に触れ、自我が生まれたんだと思います。そしてグゾルと過ごしたことで今の“ララ”になりました。


その通りだと思います。
ララの場合は、

 体:マテールの民が作った快楽人形
 魂:イノセンスが魂の代用
 心:以前ララの歌を喜んでいたマテールの民と
   グゾルによって育まれた心

こういう構成で出来ていたのではないかと。

ララは元々無害な快楽人形だったけれど、イノセンスがそれに憑く事によって魂を得て
「私の存在理由の為に歌わせて」「人間に歌を求められたい」という
「心」を持つようになった。
でも、マテールの民が去って、外装が壊れ、その願いが叶わなくなったから
歌うように造ったくせに歌わせてくれなくなった人間を恨むようになった。
(「心」が無ければ人を恨んだり殺したくなったりはしないだろう)

でも、グゾルが、そんなララを必要としてくれたから。

ララの為にグゾルが無理をしてそう言ってあげたわけじゃなくて
この二人はたまたま需要と供給が合ったから。

それで、需要と供給を二人でやり取りするうちにララの心がグゾル色に育まれて
あの人間らしい「心」を持ったララに成ったのではないかと思う。
グゾルが、ララを人間と同じように優しく扱ったのも大きいだろう。
ララをただ歌う「人形」にして捨てたマテールの民達だけでは
あそこまで人間らしい「心」は育たなかっただろうから。


イノセンスを入れ直された人形は、どうも創られた直後の状態に戻ってしまったようです。


これに関しては、エリアーデの台詞でこういうものがある。

「あんたは行けるかもしれないけどアタシは行けないの」
「アタシは進化したアクマの体に発生した
 ただの自我だもの
 『魂』なんて器 持ってないのよ」
 (12巻108夜)

『魂』が『器』。

器というのは入れ物。何を入れる入れ物か。それはやはり「心(自我)」だろう。

つまり、魂という器があって初めて、心はまとまって定着する事ができる。


そしてララの場合は、イノセンスが体と無理やり引き剥がされた事によって
器がひっくり返されたようになり、中身がこぼれてしまったのではないかと思う。
ゆえに、ララの体にイノセンスが戻った時
ララの心はまっさらになってしまったのではないかと。

でもララの心はこぼれただけで消えたわけじゃない。
残留思念となって四散してしまっていたけれど
元々居た「体」と「魂代理のイノセンス」に引かれて、ララの体が歌う間に
少しずつ集まっていき、最期、お礼を言えるくらいになったのではないかと思う。

そして、エリアーデの場合は
残留思念として四散してしまっていた「自我(心)」が
エリアーデの体液を全部吸って、それを材料に肉体を再構成したクロウリーの「体」と
「クロウリーのイノセンス」に引かれて少しずつ集まっていき
12巻108夜に会話ができるくらいには再構成されたのではないかと。
(8巻70夜の時点で再構成はもう終わっていたかもしれないけれど、
 自分はもう死者だから、と、身を引いて出て行かなかったのかもしれない)

この理屈で言うと、エリアーデの「自我(心)」は
クロウリーの肉体とそのイノセンスが完全破壊か完全分離されない限りは
そこに留め置けるのではないだろうか。



ただ、「体」と「心」はありますが「魂」があるのか、これが気になります。“自我”が「魂」無しで生まれるのか、これもわかりません。こういった考え方は個人差がありますし。永く愛用された道具などには魂が宿る、という考え方は日本に古くからある気がします。しかも人形だと、“魂込めて”作られているので、魂がこもっててもおかしくないかも・・・。


「自我」は、やっぱり軸になる「体」と「魂」が無いとちょっと難しいかなと思います。
九十九神の場合は、その道具に、それを大事に使い続けた人の心が
伝染して出来るものではないかと思いますし。

ーーーーーーーーーー
一晩寝て起きてみたらこの辺が説明不足な気がしたので追記。

「九十九神」というのは、実際会った事が無いのでよく分からないのですが
私が読んだ限りの各地の伝承などを総合して考えると
・使用者の残留思念が澱のように固まったもの。その物自体が破壊されたら四散。
(魂が無いので天国に行けない)
・他所から他の魂がとり憑いた
この二つかな、と現時点では思っています。

Dグレ世界の作品内ルールでは、アクマの構造を見るに
魂無しには自我(心)が発生しないのではないですかね。
「イノセンス」は、そういうルール全てに「奇怪」という例外を作る事ができるだけで。

でもそれで行くと、門番やフォーや65、
通信用ゴーレムなどの個性が説明しにくいんですよね。
この辺はまだまだ再考の余地がありそうです。

細かい部分の予想 の最新記事

トラックバック

%url