D.Gray-manのクロウリーファンブログです。雑誌の感想などを書いています。(ネタバレは発売日以降)

カテゴリ: 細かい部分の予想  2008/07/13(日)
8巻70夜のエシ戦で、海に落ちたラビを追って
衰弱したクロウリーも飛び込んだのを初めて見た時
「いや、お前さんもうちょっと考えて動いてくれ!!
吸えなかったら全滅だから!!」とツッコミを入れたくなったけど

ゾンビ編最終話・164夜の「無事だったか!よかったである!!」を見てから
もう一度見直してみると

海に飛び込んだのは浅慮や勇気じゃなくて、あの時のクロウリーは
ラビがそこで死ぬなら自分も死んでいいと思っていたのかもしれない。

アレンのいない戦場で、ラビまで失ってしまうのならば
もういい、と。


…クロウリーは
ずっと城の中だけで暮らしてきて、その狭い世界では
自分を認識してくれるのは御祖父様一人だったわけで。

長い時間が経って御祖父様がいなくなり、絶望していた頃にエリアーデに出会って。
その城の中で自分を愛していると言ってくれたのはエリアーデだけで。

そしてそのエリアーデを壊してしまった後に
ほとんど選択肢のない状態で、アレンとラビに付いて行く事を決めたわけで。


クロウリーからしたら 「アレン・ラビ・リナリー・ブックマン」 は
「仲間」 カテゴリで括れるものかと思っていたけど、
164夜を見ると「アレン」と「ラビ」が特別なのだろうか、と考えてしまう。

でもどうなんだろう。
クロウリーは「城から連れ出してくれた」人間に盲目的に懐いているだけで
例えばそれがアレンやラビでなくても懐いていたのかもしれないし。
クロウリーは、アレンがマナを壊してしまった事も
ラビが周囲の人間を仲間だと思っていない(と思い込んでいる)事も知らない。

約5ヵ月の旅の間、アレンとラビに色々気を使われたり優しくされたりもしただろうけど
元々アレンは善良で可哀相な人間に弱い性質だから
それがクロウリーでなくても優しくしていただろうし
元々ラビは悲しんでいる人間や苦悩する人間に目が行く性質だから
それがクロウリーでなくても気を使って声をかけたりしていたかもしれないし。

自分が、命を賭してもいいと思えるほど大事に思っている人間が
実は自分の事をそれほど大事に思っていなかったと感じてしまうのは、辛い事だと思う。

その辺りは本当にどうなんだろう。
普通の人間は、「その者の為に死んでもいい」と思えるほどのめり込んだりはしない。



クロウリーにとって完全に唯一無二なのは、やはりエリアーデだと思う。
「エリアーデ」と「アレンとラビ」を天秤にかけたら、100回選ばせても
100回ともエリアーデを選ぶだろうし。
ジャスデビ戦の最後で死にかけていた時にエリアーデが来た時だって
「……私を…迎えに来たであるか…?」と言って、死を受け入れていた。
もしあの時エリアーデが「そうよ」と言っていたら、クロウリーは迷い無く
エリアーデの手を取っていたと思う。
生きて仲間達と再会するよりも
エリアーデと再会してずっと彼女の傍にいられるなら、と。

でもエリアーデはいないから。


クロウリーがアレンとラビに固執するのは
ある意味、無意識での代償的満足なのではないかと思ってしまう。

代償的満足とは、本来の目的をかなえられないとき、他のもので満足するという心理的な対処の仕方のことをいう。
たとえば、海外旅行に行きたいと思っていても、予算が足りない場合には
国内旅行に変更するというのも、代償的満足ということができる。

(和田秀樹「心理学を知る事典」より)



クロウリーはアレンとラビのことをどう考えているんだろう。
あの時城から連れ出してくれたから大事なのだろうか。
例えばそれがリナリーとか神田とか、トマやティエドール元帥やティキだったら
その人間の事がとても大事になっていたのだろうか。

優しくしてくれたから大事だったとしても
優しい人間なんて世界にはごまんといる。別にあの二人しか優しくないわけじゃない。
黒の教団にいる限り、コムイやリナリー達もクロウリーを大事にしてくれるだろう。





…ただ、

マナを壊してしまった事に深いトラウマを抱いているアレンは
エリアーデを壊してしまった事に深いトラウマを抱いているクロウリーに対して
唯一無二だと考える可能性が少しだけある、と思う。
そんな人間はクロウリーしかいない。クロウリー本人はその事を知らないけど。

その事を話した所でクロウリーが認識を変えるかどうかは分からないし
何がどうなった所で、やはりクロウリーにとっての最愛の人間は
エリアーデしかいないのだろうけど
それでも構わないから
クロウリーが「アレン・ウォーカー」という個人をもっと深く知って、それで
寝ながらエリアーデを想って泣く回数が少しでも減ってくれたらと思う。

ひどいトラウマでも、似た苦しみを背負っている人間が自分の他にもいる事を知って
症状が緩和されていくケースは沢山あるし。


まあ最後までクロウリーはアレンをよく知らないままになる可能性もそれなりにあるけど。
この辺は原作がどう転がるか分からないから何とも言えないかな。
ずっとこのままかもしれないし。まあそれはそれで。

とにかく私は
クロウリーにまともな友人ができてほしい。
いや、もう友人かとも思うのだけど、もう少しその辺をしっかり確認取りたいというか。
腹が立ったらブン投げたり暴走した相手を止める為に殴ったり
慰めたり気を使ったり笑いあったり、心配したり、信頼したり。
相手より大事なものがあったり。時には適当だったり。
でも命の危機には駆けつけたり。駆けつけそびれたり。無事を喜んだり。
そんな感じで。


故に私は、このサイトでアレンとクロウリーをよく描いていたりする。
もっと色々な人の事も書いてみたいとも思うけども、まあそれはその内。




追記。
個人的な好みとして
相手を攻撃するのは男同士で実力が離れすぎていない者に限り可。
(例外:ハガレンのオリヴィエのようなキャラ)
一方的にどちらかが酷い目に合わされるだけでない方が望ましい。
アレンと神田が正直に喧嘩するのも結構悪くないと思っていたり。

あとラビに関しては
何というか、もう少し設定的な取っ掛かりが欲しいかな…。
現状だと何をどう考えれば良いのか、方向性がもう一つ掴めない。

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